1Q NOTE

独学で1級建築士を目指してみる記録

2020『1級建築士試験』勉強記録 047

2020『1級建築士試験』勉強記録 047

 

今週(2019年10月28日(月)~11月2日(土))勉強したことは、以下の項目です。

 

1.『計画』から、06-都市計画 その1

問われること:“建物が集合すると街が形成されます。人が過ごしやすい(生活しやすい)街について、どのような考え方や計画が過去に提唱され、現在の街形成のための決まりに影響しているか、理解していますか”

(1) 用語

    ① ボンエルフ(23051,16243)

     1)歩車融合型共存道路

2)オランダ語で生活の庭

3)歩行者はどこを歩いてもよい

4)子供の遊戯もゆるされている

5)自動車は歩行速度程度で走行(時速5㎞程度)

6)道路構造と交通法規面に対し、画期的な考え方を導入したもの

② 高反射塗料(ヒートアイランド現象)(23052,12144)

  1)ヒートアイランド現象:都市化の進行に伴い、都心部の気温が周辺部より高くなる現象

2)都市部のビルの屋上に後半者塗料を塗ることにより、ヒートアイランド現象を抑制する効果が期待できる

3)H23(2011)年、JISに制定された

4)高反射塗料についての注意・懸念事項など

③ 公開空地(23053,27061)

  1)開発計画の対象敷地を設けられた一般公衆が自由に通行できる空地

2)公開空地の有効面積に応じて容積率(FAR)の割りまし等の緩和が受けられる

3)公開空地の形状

  ①)広場状

②)歩道状

③)建物を貫通する通路

④)アトリウム空間

④ ラドバーン方式(24092,12102)

1)住宅地における人と車の分離(歩車分離)を目的とした歩車分離を目的とした設計技法

2)ニュージャージー州ラドバーン地区において、Hライト/C.スタインにより開発された

クルドサック(24093,15091,21121)

  1)一端を行き止まりとした袋路

2)自動車の転換を可能として小街路

3)住宅地設計において、人と車を分離するために多く用いられる

  →住宅街区を囲む道路から各戸にクルドサックを引き出し、歩行者は住戸反対側から出入りする形式が多い

4)消防車などの回転や、始めて訪れた車に対するわかりにくさなどの難点がある

5)ラドバーン地区やフォトワークス地区に典型的な形を見ることができる

6)輔車分離とすることで、通貨交通の影響が少ない

7)住宅部のまとまりを構成しやすい

⑥ ブキャナンレポート(24094)

  1)自動車と都市の関係、地区交通計画についての古典的な著書

2)イギリスのColin Buchanan (コリン・ブキャナン)が、1963年にまとめた「Traffic in Towns (都市の自動車交通)」のこと

⑦ 歩行者モール(24101,28113,21094)

  1)歩行者空間を改良し、都心地区の商業活動を活性化させることが目的

2)人と車の交通形態によって、以下に分類される

  ①)フルモール(歩行者専用)

②)セミモール(歩行者と抑制された自動車通行路)

③)トランジットモール(自動車を排除し、歩行者モール内にトラムやバス等を走行)

⑧ オープン/セミクローズド/クローズド モール(24101解説)

  1)屋根の有無により分類される

⑨ タウンモビリティシステム(24102)

  1)市街地の活性化を促す仕組みのひとつ

    →方法:中心市街地をバリアフリー化して車いすや電動スクーター等を貸出し、歩行困難者の外出機会を拡大したりする。

LRT(Light Rail Transit) (24103,26104)

  1)欧米を中心に導入されている新しいタイプの路面電車(軌道システム)

    →目的:都市内の交通渋滞の緩和や環境問題の解消を図る

TOD(Transit-Oriented Development) (24103,25112,30112)

  → LRTやバスなどの公共交通ネットワークと複合的な土地利用を戦略的に融合した都市づくり

→ 駅を中心とする歩行圏内に職住近接型のコンパクトなコミュニティづくりを推進するもの

→ 日本の私鉄沿線の宅地開発や郊外ニュータウン開発とアクセス鉄道の多くがこの手法を取り入れている

⑫ パークアイランドシステム(24104,16244)

  1)都心の外周部や都市周辺部の鉄道駅等に駐車場を設置して、そこから都心部まで公共交通を利用し、都心部の混雑を減らす方法

    → 中心市街地への自家用車の流入を減らす

    → このシステムの設計には、主に以下のようにハードとソフト両面から検討することが必要

     ①)駐車場の規模

②)場所の選定

③)駐車場から駅を結ぶ歩行空間の設計

④)駐車場の設計

⑤)料金システム

⑥)収受システム等の運用方法

⑬ ジオデシックドーム(25102)

  1)バックミンスター・フラーによって考案された、ドーム状構造物

     → 2種類の異なる三角形を用い、それを相互に球体状になるように組み合わせることで、最小の部材から最大の空間容積を生むことができる

        → 事例:カナダモントリオール万博(1967)のアメリカ館

⑭ CPTED(Crime Prevention Through Environmented Design) (25111,21093)

  1)心理的効果を考えた設計により、犯罪防止効果を高める設計手法(防犯環境設計)

     → 被害対象の強化、自然監視性の確保、接近の制御、領域性の強化など、の要点がある

⑮ エリアマネジメント(タウンマネジメント)(21091,28114,27112)

  1)住宅地:建築協定を活用した良好な街並み、景観の形成・維持や、広場や集会所を共有する良好なコミュニティづくり等

2)商業地:市街地開発と連動し、景観の誘導、地域美化やイベントの開催等の地域プロモーション展開等

コンパクトシティ(21092,25113,29101)

  1)環境・経済的持続性を高める都市モデル

→市街地の無秩序な拡大を抑制しながら、都市地域の環境整備に重点を置く

→「ニューアーバミズム」、「アーバンビレッジ」とも呼ぶ

→米国・EU諸国では1990年代から研究が行われている

→無計画な郊外の開発、非効率なインフラ整備や中心市街地の空洞化等の諸問題に直面した日本で、近年論議されている

⑰ インフィルハウジングについて(16242)

⑱ ストリートファニチャー(25114)

  1)街路や広場の屋外空間で使用されるベンチ・柵・水飲み場などの工作物等の総称

     →座る、日陰をつくる、ディスプレイする、照らすなどの固有の機能と同時に、それが単体又は連携して都市における行為や活動を提供する役割を担う

⑲ フリンジパーキング(26103)

  1)都心内への車の流入の抑制を目的としたまちづくり手法

都心部周辺(フリンジ部)に駐車場を整備する

→ウィーンでは、1970年代より都心部の主要な動線を歩行者専用空間とし、都心環状道路周辺に大規模な駐車場を計画的に配置している

⑳ ストリートグリッド(27111)

  1)次世代のエネルギー供給システム

→電力と情報通信のインフラを融合させたもの

→消費電力と発電量のバランスを双方向に管理するシステム

再生可能エネルギーの活用を推進する

㉑ CEMS (Culture/Community Energy Management System)/

   AEMS (Area Energy Management System) (27111解説)

  1)複数の建築物のエネルギー設備を一元的に管理・制御するシステム

㉒ サポート拠点(サポートセンター)(27133)

  1)大震災の被災地に復興支援として、要介護高齢者等の日常生活の支援を目的として設置される施設

    →事例:東日本大震災

㉓ ハンプ(27134,22113)

  1)車路に設ける障害物

2)設置目的:①)車の速度を強制的に歩行者と同じ程度に落とす

②)自動車の交通量や速度を抑制することにより歩行者などの安全性を図る

3)設置場所:①)住宅地

②)ショッピングセンター

4)歩車共存型道路:①)ハンプ

②)シケイン

③)ボンエルフ

レジリエンス(28111)

  1)自然災害により、社会基盤やそれが支える社会及び経済が一時的に大きなダメージを受けても速やかに復活できることなどを意味する

2)回復力・強靭化

㉕ ダウンゾーニング(28112)

  1)都市計画で定められた容積率の引下げや建築することができる用途を住宅などに限定するなど、規制を現行に比べて厳しいものに変更し、無秩序な開発を制限する

㉖ CBD (Central Business District)(30111)

  1)中心業務地区

2)都心の中心部でオフィスが集中している地区

㉗ DID (Densely Inhabited District)(30113)

  1)人口集中地区

2)人口密度が4000人/k㎡の国税調査基本単位地区などが互いに隣接し、それらの隣接した地域の人口が5000人以上となる地域

GIS (Geographic Information System)(30113)

  1)空間データを総合的に管理・加工したうえで、視覚的に表示し、分析や判断を可能にする技術

㉙ BID (Business Improvement District)(30114)

  1)地区内の不動産所有者や事業者などから徴収される負担金により、その地区のオープンスペース等の維持管理、治安の改善、マーケティング等を行うもの

2)日本のTMO (Town Management Organization)のモデルになったアメリカの制度

3)TMOでは、商業・業務機能が集積した地域において、民間主体の組織として商工会議所が母体となるケースが多い

4)地域コミュニティ全体の活性化を目標とする場合は、町内会やNPOも含めた地域の自治的組織として設立させるケースもある

 

範囲が広いので、その1 と その2分けてUPします。

次回は、『計画』から、06-都市計画 その2として、用語以外の内容をUPします。

※ 続いている内容なので、項目番号などは、1からの続きの番号をふることにします。

 

その2へつづく

chicalog.hatenablog.com

 

『文章でまとめる』には至っていないけど、勉強を始めている項目

 

1. 『法規』から、24-建築士法

2. 『法規』から、25-建築業法

3. 『施工』から、24-請負契約

4. 『計画』から、14-その他

 

5. 『施工』から、01-施工計画

6. 『施工』から、02-現場管理

7. 『施工』から、26-その他

8. 『計画』から、12-マネジメント

 

9. 『施工』から、23-見積・積算

10. 『計画』から、13-見積・積算

 

『1Q NOTE』

 

今後もよろしくお願い致します。