1Q NOTE

独学で1級建築士を目指してみる記録

2019『1級建築士試験』勉強記録 006

2019『1級建築士試験』勉強記録 006

 

※ この記事は4600字以上の長文です。

スマホの表示スタイルを思案中です。

(筆者本人が復習ツールとして活用するために記録している側面があるので、スマホでの読みやすさは割と大事なのですが、管理をPCで行っているためか、スマホでの視認性がいまいちです。ちょっと試行錯誤してみるので、表示スタイルがちょくちょく変わるかもしれません。)

 

今週(2019年1月21日(月)~1月26日(土))勉強したことは、以下の項目です。

 

1.『施工』から、04-鉄筋工事

問われること:“建築工事に用いる鉄筋の種類・基準・加工方法・加工する上での基準や

意事項などの基本が理解できていますか”

(1) かぶりについて

① 最小かぶり厚さ(測り方)

1)最小かぶり厚さとは、もっとも外側にある鉄筋『最外側鉄筋』から『フープやスターラップ(あばら筋)の表面』を覆うコンクリートの表面までの最短距離

→目地などの断面欠損のある部材では、最小の厚さとなる部分で測る

2)基礎において、捨てコンクリートの厚さは算入しない

3)a. 屋内の柱の最小かぶり厚さ:30㎜

  b. 設計     かぶり厚さ:40㎜

4)コンクリート打ち継ぎ部分における鉄筋のかぶり厚さ

  a. 特記による

       b.特記がない場合、目地底から所定のかぶり厚さを確保する

    → シーリングにより防水する箇所であっても同様

 

(2) 鉄筋材料について

① 鉄筋の種類

1)SR (Steel Round Bar) (丸鋼)

2)SNR (Steer New Round Bar) (棒鋼)

3)SD (Steer Deformed Bar) (異形棒鋼)

4)SRR (Steel Round Bar, Rerolled) (再生丸鋼)

5)SDR (Steel Deformed Bar, Rerolled) (再生異形棒鋼)

② 異形棒鋼の種類を区別する表示

種類の記号

種別を区別する表示方法

圧延マークによる表示

色別塗色による表示

SR 235

適用しない

赤 (片断面)

SR 295

白 (片断面)

SD 295 A

圧延マークなし

適用しない

SD 295 B

1又は Ι

白 (片断面)

SD 345

突起の数 1個 (  ・  )

黄 (片断面)

SD 390

突起の数 2個 ( ・・ )

緑 (片断面)

SD 490

突起の数 3個 (・・・)

青 (片断面)

 

(3) 加工について

① 加工寸法の許容差は特記による

② 特記ない場合の許容差は次表による

項目

符号

計画共用期間の級

一般・標準

長期

各加工

寸法

主筋

D25以下

a, b

± 15

± 10

D29以下、D41以下

a, b

± 20

± 15

あばら筋・帯筋・スパイラル筋

a, b

±  5

±  5

加工後の全長

I

± 20

± 15

③ 鉄筋の折曲げは冷間加工とし、形状+寸法は特記による

④ フックについて

⑤ 重ね継手について

 

(4) 組立てについて

① 組み立て前に除去する鉄筋の付着物

1)浮錆

2)粉上になるような赤錆(浮錆の一種?)

② 鉄筋相互のあき

種類

あき

間隔

異形鉄筋

図は、各資料を参照

〇  ←あき→  〇  )

□ 呼び名の数値の  1.5倍

□ 粗骨材最大寸法の1.25倍

□ 25mm

のうち、大きいほうの値

あき寸法

最外径

丸鋼

図は、各資料を参照

(  〇  ←あき→  〇  )

□ 鉄筋径の  1.5倍

□ 粗骨材最大寸法の1.25倍

□ 25mm

のうち、大きいほうの値

あき寸法

最外径


1)鉄筋相互の結束は四隅の交点において全数、その交点に於いて半数以上行う③ 主筋と帯筋の交差部について

④ 先組み鉄筋における軸方向鉄筋は、接合するほかの軸方向鉄筋と確実かつ容易に接合できるように加工・組立てる

→ 鉄筋一の精度を高めるため、各種ジグ(冶具)を用いて組立てる

⑤ スパイラル筋の重ね継手の末端について

1)長さは50d以上かつ300㎜以上

2)折り曲げ角度→ i)12d以上: 90°

ii) 6d以上:135°

⑥ 梁にU字形のあばら筋とともに用いるキャップタイについては、梁天端と段差のないスラブがとりつく側は、梁のかぶり部分がしゃくれにくくなるので90°フックでもよい

 

(5) スペーサーについて

部位

スラブ

種類

鋼製・コンクリート

鋼製・コンクリート

数値または配置

上端筋・下端筋それぞれ

1.3個/㎡     程度

間隔は1.5m       程度

端部は1.5m       以内

備考

端部上端筋および中央部

下端筋には必ず設置

側梁以外の梁は上または下に配置

側梁は側面にも配置

部位

基礎

種類

鋼製・コンクリート

鋼製・コンクリート

数値または配置

上段は梁下より0.5㎜程度

中段は柱脚と上段の中間

柱幅方向は1.0mまで2個

      1.0m以上3個

面積

4㎡程度  8個

16㎡程度 20個

備考

部位

基礎梁

壁・外壁

種類

鋼製・コンクリート

鋼製・コンクリート

数値または配置

間隔は1.5m 程度

端部は1.5m 以内

上段梁下より  0.5m   程度

中段上端より  1.5m  間隔程度

横間隔は    1.5m      程度

端部は     1.5m      以内

備考

上または下と側面に配置

モルタル性は強度・耐久性が劣るので使用しない

② プラスチック製は使用してよい(←使用してよい位置を明確にする)

 

(6) 各種配筋について

① 梁貫通孔の径がその梁せいの1/10以下、かつ150㎜未満のものは、補強を省略することができる。

② 配筋の割り付けは、中央から行い、端部は定められた間隔以下とする

③ 屋根スラブの出隅部分には補強筋を上端筋の下側に配置

④ 大梁に90°フック付き定着とする小梁の主筋については、定着する梁のせいが小さく垂直に余長が確保できない場合は、上端筋は斜め定着、下端筋は斜めあるいは水平定着としてよい

⑤ ダブル配筋の耐力壁は壁厚が比較的厚いので、開口補強筋を壁筋の内側に配筋することが望ましい

⑥ 鉄骨鉄筋コンクリート造の柱梁接合部において、H形鋼のフランジに梁主筋は接触しないように配筋する

→ しかし、H形鋼の柱のフランジの厚さ方向の面に梁主筋が直行して接触しても、コンクリートの充填に支障がない部分である場合は、この限りではない

⑦ 補強コンクリートブロック増の塀の配筋:壁内には、径9㎜以上の鉄筋を800㎜以下の感覚で縦横に配置する

⑧ 大梁の柱への定着において、縦に折り曲げた先を定着長さに含む場合、投影定着長さLaは、柱せい (柱幅)の3/4以上とする

 

(7) 定着・継ぎ手について

① 梁主筋を柱内に定着する場合は、柱の中心軸を超えてからタテにおろすようにする

→ 梁せいや柱断面が大きい場合等には、監督職員の承諾を受けて曲上げとすることができる

② 鉄筋の継手は応力の小さいところ、かつ常時はコンクリートに圧縮応力が生じている部分に設ける

③ コンクリートの設計基準強度が24N/㎟ の場合、SD345の鉄筋の重ね継手長さは、

1)フックなし → 40d

2)フックあり → 30d

④ D35以上の異形鉄筋には、重ね継ぎ手は用いない

⑤ 直系の異なる重ね継手の長さは細いほうのdによる

→ 径の小さいほうの応力しか伝わらないため

⑥ 床・屋根スラブの下端筋(異形鉄筋)の定着長さは、鉄筋の種類にも、コンクリートの設計基準強度にも関係ない

→ 10dかつ150㎜以上

⑦ 柱にスパイラル筋を使用する場合、柱頭および柱脚の末端の定着は、1.5m以上の添え巻きとする

⑧ 梁の下端筋は原則として曲げ上げて柱梁接合部内に定着する

→大梁における下端筋の継ぎ手中心位置は『その梁端から梁の中央部へ向かって梁せいと同じ距離の位置』から『はり内法寸法長さの1/4いない』の範囲

⑨ コンクリートの設計基準強度が27N/㎟、鉄筋がSD295A の場合の重ね継ぎ手の長さは、

  L1=35d 直線 又は、

  1h=25d フック付き

 ※ 35dや25dの数値は最低値を意味する

⑩ 機械式継手の隣り合う継手の位置は、原則として400㎜以上かつ、カップラーの長さ+40㎜以上ずらすものとし、コンクリートが十分にまわるようにする

 

(8) 圧接について

① 圧接部の膨らみ直径は1.4d以上

  → 膨らみ、長さが規定値以下の場合

   1)著しい曲がりの生じた場合のみ再加熱

2)その他の場合は圧接部を切り取って再圧接する

② 圧接部における鉄筋中心軸の偏心量は鉄筋径の1/5以下

  → 場合によって計算が必要

③ 1)圧接部膨らみ、長さが規定値以下の場合や著しい曲がりが生じた場合のみ、再加熱

  2)その他→圧接部を切り取って再圧接する

④ 資格種別と作業の範囲

⑤ 圧接端面の加工について

⑥ 鉄筋は、圧接箇所ごとに鉄筋径程度の縮みしろを見込んで切断または加工する

⑦ 検査について

1)圧接完了後に圧接箇所の全数について外観検査を行う

   → 後、超音波探傷試験又は、引張試験による抜き取り検査を行う

2)外観検査は、圧接部のふくらみ形状および寸法、圧接面のずれなどを検査する

3)抜取検査は、次の超音波探傷試験又は引張試験とし、その適用は特記による。

突起がなければ超音波探傷試験とする。

I )超音波探傷試験

      i)試験のロットの大きさは、1組の作業班が1日に行った圧接箇所

ii)試験の箇所数は1ロットに対し30か所とし、ロットから無作為に抜取る

II)引張試験

      i)試験のロットの大きさは、1組の作業班が1日に行った圧接箇所

ii)試験片の採取数は1ロットに対して3本とする

  →試験片を採取した箇所は同種の鉄筋を圧接して継ぎ足す

          →ただし、d25以下の場合は、監督職員の承諾を受けて重ね継手とすることができる。

⑧ 柱主筋は、

1)下部:梁上端レベルから50㎝以上

2)上部:梁下端レベルから柱内法高さの1/4以下

3)隣接する鉄筋の圧接位置は400㎜ずらす

⑨  1)鉄筋径または呼び名の差が7㎜を超える場合は、原則として圧接継ぎ手を設けてはならない

2)系の差が5㎜を超える場合は圧接しない

⑩ 加熱中にバーナーの不調により逆火などが起きて過熱を中断した場合、圧接部を切り取って再圧接する

→理由:密着していない圧接端面に酸化膜が生じそのまま圧接すると圧接面に参加が介入して不良圧接位なるため

→ただし、圧接両面同氏が密着した後であれば加熱炎にい以上があっても圧接面に酸化皮膜は生じないので、再加熱して圧接作業を続行しても良い

 

(9) 溶接について

① 隣接する鉄筋の圧接位置は400mm以上ずらす

 

(10) 問題のもととなっている基準・規定

JAS S5

② JIS G3112

③ 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)

④ 鉄骨鉄筋コンクリート造 配筋指針・同解説

⑤ 令62条の8第4号、コンクリートブロック塀 設計基準・同解説

⑥ 鉄筋継手工事標準仕様書

 

(11) この項目についての今後のTo-doリスト:

□ 各部の名称を図とともに覚える

□『かぶり厚さ』について図化して覚える

□ 異形棒鋼の種別を区分する表示方法の表 を書く

□ 異形棒鋼の種別を区分する表示方法の表 が、頭に浮かぶように理解する

□ フックについてまとめて理解する

□ 重ね継ぎ手についてまとめて理解する

□ 鉄筋相互のあきについて→表と解説の整合性がいまいちわからないので、理解する

□ プラスチック製スペーサーが使用できる部位を整理する。

□ 資格種別と圧接作業可能範囲を整理して覚える

□ 18121の解説を理解する

□ 19031の解説を理解する(頭にサラッと浮かぶようにする)

□ 呼び名と系の関係について理解する

□ 18122(23083)の解説を理解する。理解する解説→『鉄筋には、D19,D22,D25,D29のように径に応じた呼び名があるが、D22とD29のように径に2段の差がある場合は、径の差が5mmを超えるので圧接してはならない。本肢の場合、径の差は1段であるため、圧接継ぎ手を設けてよい』

□『カップラー』について調べる→理解するか覚える

 

『文章でまとめる』には至っていないけど、勉強を始めている項目

1.『施工』から、05-コンクリート工事

2.『施工』から、06-プレキャスト鉄筋工事

3.『施工』から、09-鉄骨工事

4.『構造』から、02-コンクリート

5.『構造』から、03-鋼材・金属

6.『構造』から、08-鉄骨構造

 

『力学』は、『力学繰り返しセット』①~⑧を淡々と。

解ける問題がでてきました。

繰り返し問題や解説を見ていると(たまに解いてみる(←解説の手順を紙に書き出すだけ))、

それまで理解不能だったところが急に解けるようになるので、とても不思議です。

(本当に急に、です。なぜ、あんなにわからなかったのか謎なくらいになります。)

(次回の報告では、『力学まとめ』も少し書けるようになると思います。)

 

『暗記帳』も引き続き、淡々と。

この暗記帳(と、『WEB講義読み』)、

『合格物語』のPDF資料の解説を読み進めるのに、一役買ってくれています。

『合格物語』のPDF資料での勉強は現在進めている勉強が初めて(一周目)なのですが、

始めて見る文言が少ないので、解説を読んでいて留まる箇所がとても少ないです。

(即理解できるわけではありませんが・・・)

昨年中の約2カ月間で行った『勉強の土台づくり』は、無駄ではなかったようです。

 

『1Q NOTE』

 

今後もよろしくお願い致します。